デトックスで体の中からキレイになるなら辛いものがいい？

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辛いものを食べて汗をかくことがデトックスになるというのは本当なのでしょうか？デトックスに辛い食べ物や飲み物が効果的だと言われるその理由を紐解きます。さらに、汗とデトックスの関係や辛いものを食べる時に気をつけるべき注意点も合わせて見ていきましょう。

辛いものがデトックスに良いと言われるのはなぜ？

発汗作用があるから

体の中から不要な老廃物や毒素を出すことをデトックスと言います。老廃物や毒素は尿や便、髪や爪などに加えて汗からも排出されます。特に皮脂腺から出る汗には、体にとって良くないさまざまなものが含まれているので、汗をかくことはデトックスの意味があると言われているのです。そのため、体温が上がったり発汗を促す効果が期待できる辛いものはデトックスに良いと考えられています。

新陳代謝が上がるから

体に老廃物や毒素が溜まっていると、新陳代謝が低下してしまいます。いらないものを排出して必要なものを取り入れてすっきりとした体を目指すためには、新陳代謝を促すことは大切です。辛いものは、血行を促進したり体温を上げる働きがあるので、新陳代謝をサポートする効果が期待できます。たくさん食べたり、極端に辛すぎるものを食べても新陳代謝の働きが強まったり持続するということではないので、適度に取り入れるのがおすすめです。

満足感があるから

デトックスは体の中からいらないものを出すことですが、出すことを意識すると今度は入ってくるものも気になってきます。辛いものを食べたり飲んだりすると満足感が高まり、甘いものやジャンクフードを食べたいという欲求を抑えることができます。食べたいのを我慢しすぎるのはストレスが溜まってしまいますが、辛いものを食べることで欲しくなくなればそんな我慢も不要です。

汗をかくのはデトックスになる」はウソ？！

実は、サウナなどでたくさんの汗をかいてもデトックスにはならないという意見もあります。というのも、実際に便と一緒に排出される毒素は全体の75%ほどで、尿に20%と言わているのに対して、汗と一緒に出る毒素は3%程度なのです。それでも汗をかくことはデトックスに無関係ではありません。汗をかくことで代謝が上がり、体内で毒素を分解してくれる肝臓の働きをサポートすることができるのです。辛いもので汗をかけば血行を促進してくれるので、デトックスをしたい人にとって嬉しい働きが期待できます。

デトックスのために辛いものを食べる時の注意点

食べ過ぎは胃に負担がかかる

いわゆる「激辛」と呼ばれるような刺激の強いものを食べ過ぎると、胃腸の粘膜にダメージを与えてしまうことがあります。これは唐辛子の辛味の元であるカプサイシンという成分がによるものです。辛すぎる食べ物は胃に負担となり、下痢や胸焼け、胃痛、胃もたれ、吐き気などの症状が現れるたり、場合によっては胃潰瘍になることもあります。辛味の刺激に弱い人は無理をせずに、自分に合った食べ方と量で取り入れましょう。

息切れや咳に注意

辛いものを食べると興奮状態になったり、目が覚めるような感覚になることがあります。これは辛いものによって脳内に大量のアドレナリンが分泌されているからなのです。アドレナリンが分泌されると、血圧が上がり心拍が早くなり息切れする人もいます。また、辛味の刺激で食道が刺激されるため、咳が出る人も。急に激辛料理を食べるのは健康な人にとっても刺激となりますが、特に喘息を持っている人は注意が必要です。

代謝をあげて健康的にデトックス！

辛いものを食べることはデトックスに直結するわけではありませんが、不要な老廃物や毒素を溜め込まない体作りには有効と言えます。体温が上がり代謝を促すことで、健康的なデトックスを目指しましょう！

アーユルヴェーダでは辛味はアグニ（消化力・代謝力）を上げるために使います。そのほかの酸味、塩味や苦味も上手く使っていきます。アグニがしっかりしていないと、アーマ（未消化物）が溜まってしまい、病気の原因になるとしています。予防医学でもあるアーユルヴェーダを食事という面から身近に学んでみたくなったら、「一生もののアーユルヴェーダ講座」にどうぞ。