マッサージサロンのメニューを眺めていると「アーユルヴェーダ」の文字を目にすることがあります。インドでは古くから健康な生き方の軸とされていますが、マッサージとどのような関係があるのでしょうか？本記事では、アーユルヴェーダにおけるマッサージの役割や、種類を解説します。アーユルヴェーダマッサージを受けた日に気をつけたいポイントもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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アーユルヴェーダとは？

アーユルヴェーダは古代インドで始まった伝統医学で、サンスクリット語にすると「生命の知識」という意味になります。医学といっても「身体的な健康」のみにフォーカスするのではなく、幸福な人生を送ることやその生き方も含めていることが特徴です。また、自然と調和することで心身を整えることを重視する点や、予防医学としての側面が強いこともアーユルヴェーダならではといえます。

アーユルヴェーダとマッサージの関係

アーユルヴェーダでは、毒素を溜め込まず積極的に排出することが、健康な身体作りの基本とされています。そのためマッサージは、アーユルヴェーダにおいて健康法の一部として扱われており、身体の浄化などの効果が期待できるとされているのです。

アーユルヴェーダマッサージの中でも「パンチャカルマ」と呼ばれるマッサージを含む治療法は、身体に溜め込まれた毒素の排出を目的とするものです。インドの医療施設に数週間滞在して、医師と熟練のマッサージ師のもとで施術を受けます。日常生活を送りながらでは中々受けられませんが、日本でも手軽に試せるアーユルヴェーダのマッサージはいくつもあるので、まずは自分の身体に合ったものを見つけてみましょう。

アーユルヴェーダのマッサージの種類

ここからは、アーユルヴェーダのマッサージの種類をご紹介します。

アビヤンガ療法

アビヤンガとは、アーユルヴェーダにおけるオイルマッサージの1種です。じんわりと温めたオイルをたっぷり肌に流しかけ、丁寧に身体へと塗り込んでいきます。新陳代謝を活性化し、身体に溜め込まれた老廃物の排出を促すための施術です。薬草やハーブが入った伝統処方の薬用オイルを使用することで、さらなる効果を得ることができます。

シローアビヤンガ

シローアビヤンガとは、ハーブオイルを使い頭皮を揉み込むようにしてマッサージする方法です。頭皮にはたくさんのツボがあるため、程よく指圧をすることで身体の調子を整え、老廃物を鼻腔に向けて導きます。眼精疲労やストレス解消、顔のたるみ解消など、幅広い効果が期待できます。

シローダーラ

シローダーラとは「脳のマッサージ」とも呼ばれる施術で、日本のマッサージサロンでも幅広く取り入れられています。額に存在する第6チャクラに温めたオイルを垂らして瞑想状態をもたらすもので、リラクゼーションに効果的です。不眠や慢性的なイライラ、ストレス解消などにも効果を発揮します。

ウドワルタナ

ウドワルタナとは、アーユルヴェーダで1000年以上前から行われている、ハーブパウダーを用いたマッサージです。オイルを混ぜたハーブスクラブ、乾燥したハーブスクラブの2種類があり、現代のボディスクラブトリートメントの前身ともいえるでしょう。ウドワルタナを受けると、身体を浄化するだけでなく、余分な脂肪を分解したり、肌にみずみずしいハリを与えたりする効果が期待できます。

アーユルヴェーダマッサージを受けた日の注意点

ここからは、アーユルヴェーダマッサージを受けた当日の注意点について解説します。

食べ物に注意する

アーユルヴェーダマッサージを受ける前後2時間ほどは、できるだけ食べ物を口にしないようにしましょう。マッサージを受けることで、全身の血流やリンパへの効果が期待できます。消化器官だけに血流が行かなくなり、消化不良になりやすくなります。マッサージの効果にも影響するため、お食事は控えめにしましょう。施術後はしっかりと水分を摂取して、浄化を手助けしましょう。

アルコールを避ける

マッサージの前後にお酒を飲むのは避けましょう。マッサージを受けると血流が良くなり、アルコールが全身を急速に巡ることになるため、体調不良を引き起こしやすくなります。身体にも大きな負担がかかるため、マッサージを受ける前日から飲酒を避けた方が良いでしょう。

アーユルヴェーダマッサージを受けて、リラックスしよう

アーユルヴェーダにおいて、マッサージは老廃物を排出して心身を整える重要な役割を果たしています。種類によっては日本においても手軽に試せるため、ぜひ挑戦してみてください。