アーユルヴェーダ用オイルの作り方は?基本のレシピや注意点を紹介
アーユルヴェーダのマッサージに欠かせない「オイル」。市販のものも手軽に使えて便利ですが、なかなか手に入らない場合には、身近なものを使って手作りすることも可能です。そこで今回は、アーユルヴェーダのマッサージに使える「セサミオイル」と「ギー」の作り方をご紹介します。初心者の方にも失敗なく作れるよう詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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アーユルヴェーダにおけるオイルの役割
アーユルヴェーダにおけるマッサージオイルの一番の役割は、「デトックス効果」です。もちろん「保湿効果」もありますが、メインではありません。アーユルヴェーダでは、身体が老化するのは、主に「風のエネルギー」が増加することによるものだと考えます。この「風のエネルギー」を鎮める作用があるのがオイルであり、若返りのデトックス効果を発揮します。
また全ての人が同じものを使えば良いというわけでなく、その人のドーシャタイプといって、生まれながらにもっている優勢のエネルギータイプによって、使う薬草オイルを選びます。。風のエネルギーが増加しやすい体質を持つヴァータタイプの人、火のエネルギーが増加しやすい体質を持つピッタの人、水のエネルギーが増加しやすいカパの人、それぞれに適した薬草オイルがあります。全ての人が風も火も水もすべてのエネルギーを持っていますが、年齢が増すごとに誰でも風のエネルギーが増加していきます。そのため、オイルによるセルフケアは欠かせないものとなっていきます。
キュアリングとは
キュアリングとは、ごま油を温めることで酸化しにくい物質へと変化させることを目的とした作業です。加熱することでごまが持つ「熱」の性質が高まり、経皮吸収率が高まると考えられています。またキュアリングを行うことで、粘度が下がってサラサラとした感触になり、マッサージの際に滑りが良くなることもメリットの一つです。
キュアリングしたオイルの使い方
キュアリングしたオイルは、毎日のセルフマッサージに使用できます。アーユルヴェーダでは、シャワーやお風呂に入る前にオイルマッサージを行います。それは、保湿効果ではなく、デトックス効果を狙っているからです。お風呂に入る前に浸透させた薬草成分が、お風呂やシャワーで温まったカラダの中で、代謝が促されますので、よりデトックス効果が期待できます。そして入浴時にじんわりと汗をかき代謝が上がり、老廃物がスムーズに排出されると考えられています。結果として、肌もしっとり保湿効果も望めます。キュアリングしたオイルは刺激が少なく、ベビーマッサージ用のオイルとしてもおすすめです。
セルフマッサージの際に香りを楽しみたい方は、アロマのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたものを使用しても良いでしょう。
ごま油をキュアリングする方法
ここからは、ごま油をキュアリングする方法をお伝えします。
必要な物
・太白ごま油…500ml
・鍋
・温度計
・保存瓶(遮光性があるものや、密閉できるものが良い)
保存瓶がない場合は、元々ごま油が入っていた瓶でも問題ありません。
手順
①太白ごま油を鍋に移し、弱火~中火で温めます。
②温度計で油の温度をチェックして、100℃になったらすぐに火を止めて冷まします。
③保存瓶に移して、しっかりと密閉したら完成です。キュアリングにより酸化しにくくはなっていますが、冷暗所で保存してください。2ヶ月で使い切るくらいの量を作ってください。
ごま油をキュアリングする際の注意点
油は温度が上がりやすいため、温度計をよく見ておきましょう。100℃に達した時点ですぐに火から下ろすことが大切です。すぐに火からおろしても、少しの間油の温度が上がりますが、それくらいなら大丈夫です。ただし、IHヒーターの場合、電源を切っても鍋をそのままにすると、継続して熱がかかり油の温度が上がってしまうので、すぐに鍋を熱源から離してください。
万能オイル「ギー」とは
ギーとは、無塩バターから不純物と水分を除去して、純粋な油に加工したものです。ヴァータタイプ、ピッタタイプ、カパタイプの全てのドーシャを沈静化する作用があるほか、熱に強いため料理にも問題なく使用できます。またギーは酸化しにくく、日持ちするのもメリットです。
ギーの作り方
ここからは、ギーの作り方をご紹介します。
必要な物
・無塩バター…300g
・鍋
・木べらやシリコンスプーン
・ボウル
・ざる
・保存瓶
・キッチンペーパー
手順
①無塩バターを鍋に移し、焦げないように注意しながら中火で溶かしましょう。
②無塩バターが完全に溶けるまで中火のままで大丈夫です。温度が100℃に達するとふつふつと細かい泡が出てくるため、かき混ぜずにそのまま放置しましょう。
③さらに加熱することでバターに含まれていた水分が蒸発して、大きい泡と小さい泡が混じったような状態になります。ここからは焦げやすくなるので、弱火にしてあわの状態を観察しましょう。
④大きい泡がなくなり、カニの泡のように小さくなり、全体の色味が淡い黄金色に変わったら、焦げないうちに素早く火から下ろしましょう。
⑤できあがったものを、ざるや茶こしのようなものとクッキングペーパーで漉して、保存瓶に移します。火傷に気をつけてください。
冷蔵庫に入れておけば、6ヶ月間保存することができます。作って保管しておけば、食用やマッサージオイルとして幅広く活用できるでしょう。
マッサージオイルを手軽に作ってみよう!
本記事では、ごま油をキュアリングする方法や、ギーの作り方を解説しました。マッサージオイルは市販のものも質が高く便利ですが、身の回りのものに一手間加えるだけで、代用品を作ることができます。ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、マッサージオイル作りに挑戦してみてくださいね。いずれのオイルも、食用としても使えますので、サラダドレッシングに使ったり、炒め物に使っていただいても、美味しく頂けます。
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ヴァ―タタイプの人には、エイジングケアオイル
ピッタタイプの人には、ピンダタイラム
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