リラックスして心の底から安らぐためには、「照明」の種類や明るさが大切です。しかし、具体的にはどのようなものを選べば良いのでしょうか。そこで本記事では、リラックスできる明るさについて解説します。自宅を落ち着ける空間にしたいとお考えの方や、店舗の照明に悩んでいる方まで幅広く役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

リラクゼーション空間は照明で作れる

心から落ち着いて過ごすためには、照明選びが大切です。ワークスペースでは、集中力を高めるために明るく寒色系の光が選ばれる一方で、寝室やリラクゼーションスペースでは、暗めの照明や暖色系の光が好まれます。

 

手軽に落ち着ける雰囲気を出したい方には、間接照明が特におすすめです。普段の照明を消して、間接照明を灯すだけでも、毎日過ごしている部屋がリラクゼーション空間に早変わりします。ふんわりと柔らかい光が部屋中に広がることで、部屋のイメージは大きく変化するでしょう。

リラックス効果を得るには「オレンジ系」がベスト

良質な睡眠と密接しているホルモン「メラトニン」を十分に分泌させたければ、オレンジ色の照明を取り入れてみてください。温かみのあるオレンジ色の光は、「夕暮れ」を意識させる光の波長を持っており、メラトニンの分泌を促してくれます。その光の中で夜まで過ごせば、心身ともにリラックスすることができ、スムーズに眠りにつくことができるでしょう。

ルクスとは

「ルクス」とは、光で照らされた面がどれだけ明るいか「照度」を表す単位です。明るさを感知する視覚には個人差があり、ある人が「明るい」と思ってもある人は「少し暗い」と感じることもあります。その差を是正して、部屋の明るさに合った照明を選ぶために、部屋の照度を「ルクス」と呼ばれる単位で数量化するのです。

 

基本的に部屋の照明は、150ルクス〜500ルクス程度が一般的です。30ルクス以下になるとロウソクの炎よりも暗くなってしまうため、100ルクス〜200ルクス程度がリラックスするのに向いているでしょう。

ライトの種類と効果

ここからは、主なライトの種類とそれぞれの効果をご紹介します。

スポットライト

通常の照明は部屋全体を照らす構造になっていますが、スポットライトは狭い範囲を照らす目的で作られています。部屋の中でも注目してほしいポイントや見せたい空間をドラマチックに演出できる効果があります。

ペンダントライト

ペンダントライトは吊り下げ型の照明で、吹き抜け空間やダイニングテーブルの上に設置されることが多く、アクセントとして使用されます。和室をイメージチェンジしたいときにも、ペンダントライトを取り付けることでモダンな雰囲気になるでしょう。

ブラケットライト

ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明器具です。デザイン性が高いものを選べば、照明器具自体もインテリアとしておしゃれに見せることができます。

シーリングライト

シーリングライトは、天井に設置するタイプの照明器具で、メインの照明として使用されることがほとんどです。天井に取り付けるという点は共通していますが、デザインや機能のバリエーションが豊富なので、好みや部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。

ダウンライト

ダウンライトは、天井に埋め込むように設置した小型の照明器具です。照明器具本体が目立たないため、スタイリッシュな印象を与えられるでしょう。ただし光の広がる範囲が狭いため、複数のダウンライトを使用するか、他の照明と組み合わせる必要があります。

リラックス効果を得られる照明選びのコツ

ここからは、リラックス効果を得られる照明選びのコツをご紹介します。

インテリアと照明の雰囲気を合わせる

照明を使ってリラックス空間を演出するためには、照明とインテリアの雰囲気が合っていることが大切です。ちぐはぐしてしまうと、違和感を感じてしまい落ち着くことができません。インテリアや照明は、部屋のテーマやコンセプトに沿って選ぶようにしてください。

観葉植物を利用する

観葉植物と間接照明を上手に組み合わせることで、温かみのある心地よい雰囲気を醸し出すことができます。クリップライトを使って、背の高い観葉植物をライトアップしたり、観葉植物自体に照明器具を仕込んだりすると良いでしょう。

一室多灯を意識する

部屋のムードを高めるためには照明も大切ですが、照明を配置する位置も大切です。シーリングライト1つで部屋全体を明るく照らすよりも、必要な場所に種類の違う灯りを配置することで、おしゃれかつ個性的な空間を作り出せます。

照明の効果を利用して、リラクゼーション空間を作ってみよう！

本記事では、リラックスできる明るさやリラクゼーション空間を作るためにおすすめの照明をご紹介しました。心が癒される空間を作るためには、照明の種類や位置、明るさが非常に大切です。ぜひ照明の効果を最大限に利用して、ほっと安らげる部屋作りに挑戦してみてください。